CBT勉強会
CBTは、何か困ったことにぶつかったときに、自身が本来持っている力を取り戻し、それをさらに強くすることで、困難を乗り越えていけるような心を育てる精神療法です。
本勉強会は、本「私らしさよ、こんにちは」(中島美鈴著、星和書店)の5日間の新しい集団認知行動療法ワークブック(自尊心をとりもどすためにプログラム)を使用して、みんなで楽しく自分らしい生き方を探す一つの手段として次のとおり開催します。(全5回のワークです)
開催日時について:1回2時間程度のワークで、2人以上の参加者が集まり次第日程調整の上開催します。
第1回 「ステップ1 自分を大切にできない考え方」
第2回 「ステップ2 自分を大切にできないのはなぜ?」
第3回 「ステップ3 悪循環から抜け出すには」
第4回 「ステップ4 自分を受け入れる」
第5回 「ステップ5 いざ!変身!」
場所:上越市市民プラザF2 市民活動室内(又は希望の場所)
費用:無料(参加に当たり下の本を持参してください。(Amazonで800円+税で売っています))
〇CBTとは
~出来事ー自動思考ー感情ー行動の相互関係に注目した方法です~
「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、心のストレスを軽くしていく治療法をCTBといいます。認知には、何かの出来事があった時瞬間的うかぶ考え方やイメージがあり、「自動思考」と呼ばれています。「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろな気持ちが動き行動することになります。ストレスに対して強い心を育てるためにには、「自動思考」に気づいて、それに働きかける事が役立ちます。私たちの気持ちや行動は、その時に頭に浮かんだ「考え」(認知)によって影響されます。
〇気持ちや感情は考え方に影響されます
例をひとつあげるてみましょう。一人夜道に迷っている場面を想像してください。まわりには、誰もいません。疲れが全身に広がります。
このようなとき、どのような考えが浮かびますか?「あの時も同じ失敗だった」「ダメな私」「もっときちんと準備していたらこんなことにならなかったのに」と考えると憂うつになります。「道を教えてくれた人がウソを言ったのだろう」と疑い出すと、怒りがわいてきます。「茂みから熊でも飛び出してきたらどうしよう」などと考えると、恐怖や、不安が全身をおそいます。「ずいぶん歩いたのだから、もう少しで着けるのではないか」と考えると、気持ちが少し軽くなります。遠くに灯りがついた家が目に入って「道が聞ける」と考えると、希望がわいてきます。
この例からもわかるように、同じ体験をしても、それをどのようにとらえ、考えるかで、そのときに感じる気分は、ずいぶん違ってきます。身体の反応や行動も違ってきます。
CBTは、あなたの考えをしなやかに、柔らかくして、あなたの気分を軽くして、ストレスを減らす手助けになります。
〇否定的な認知の3つの特徴
ストレスがたまって、うつ的になっている時、私たちは自分、周囲、将来の3つに悲観的な考えを持ちやすくなります。
・自分に対して悲観的
「きちんとできない自分はダメな人間だ」と考えて、自分自身を否定するような考え方をしてしまいます。
・周囲に対して悲観的
「自分のように何の役もたたない人間とつきあいたいと思う人はいない」と考えて、まわりの人との関係が
うまくいっていないと感じるようになります。
・将来に対して悲観的
将来への希望を失い、「いまの状況は、このまま変わりようがないし、このつらい気持ちは、一生続くのだ
ろう」と考えてしまいます。
このような時こそ、すこし立ち止まり問題を見つめ直し、解決のドアを押したり引いたりしてみると、また違った考えが見えてきます。